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2013 02.25 Mon

不動産投資に関するお話②

WAKOの高田です。

 

 

今回は少し不動産投資の話から外れます。

(番外編とでも思ってください。)

 
 

さて、前回アベノミクスについてブログを書きました。

タイミングを同じくして、先週末に某テレビ局で池上さんによるアベノミクスの特集やってましたね。

 

途中から見たのですが・・・・

んー。。。この方は物事を簡単にわかりやすく説明するのは上手なんだとは思うのですが、

 

内容があまりにも「アレ」なんで・・・

 

 

相変わらずテレビは情報が偏っていますね。

テレビしか見ない層に対して、「悪意を持って」 偏った情報を刷り込もうとしてるとしか思えません。

テレビ局にとって自民党が政権を持ってると何か不利なことがあるのでしょうかね。

 

 

まず、年金についてですが、「インフレになると年金をもらってる人たちはもらえる年金額が増えないから損をする」というようなことをおっしゃていました。

今までデフレの状況で貰える年金額はほとんど減っていなかったので「今までは得だった」というのは、その通りなのですが、

日本の年金制度にはマクロ経済スライド率が採用されておりまして、物価や賃金の上昇にあわせて受給額は増える仕組みなんですが・・・

 

たしかに調整率の分だけ物価上昇率に比べてもらえる年金額の目減りはしますが、まったく増えないわけではないですし、高インフレになれば必ず高齢者に阿る政治的な動きが強くなって、実質年金支給額を確保しようとする特例措置がなされる可能性が大きいと思います。

 

なぜこのことを説明しないんでしょうかね???

 

デフレの方がいい世の中で、インフレはダメな世の中になるっていう意識にもっていかそうとしているなと感じてしまいます。

 

 

 

次に、アベノミクスによって「円安になるとどうなるの?」という質問に対して、テレビでは同じような回答ばかりですよね。

 

 

それがこれ ↓↓↓

 

 

円安で物価が高騰する輸入品から影響を受けます。スーパーで販売されているものやガソリンなど、身近なものがまず一番最初に値上がりをします

 

 

テレビでは揃って同じようなことをいいますよね。

ここまで口を揃えて言われると、あたかも「円高がいいことで、円安は悪いことなんだ!」という気になってきます。

 

 

 

ギリシャショックが起こり、それから為替が異常なペースで円高になりましたが、その間にガソリン代は安くなったでしょうか?

 

円安になると輸入品が高くなるのなら、円高になれば当然輸入品の価格は安くならないとおかしいですよね。

 

それを実感できた方が日本にどれくらいいたでしょうか・・・?

円高なのに何故かガソリン価格は最高値を更新していましたよね。

 

これを原油が上がっているからと、皆は単純に思っています。

それもありますが、実はドルが下落している、すなわち、円高が関係していたのではないでしょうか。

 

 

ドルの価値が下落すると、原油価格は比例して上がりますので、円高になっても、一定の円で買える原油の量は同じなのです。

日本は原油をドルでしか買えないので、ドルで買うとすると、円高と言っても、原油はドルが全体的に下落すると上がり、実は、同じ円で原油の同じ量を安く買えたとは言えず、従来と同じなのです。

 

これを逆に円安と見た場合も、ドルの価値が全体的に上がると同じ円で買える原油の量は同じなのです。
 

 

たしかにドルの資源に対する下落の時の、円安の場合は、為替の影響を受けます

しかし、ドルの全面的な上昇の時の円安の場合は、原油も下がるので、原油を高く買わなければならないというのは間違いなのではないでしょうか。
 

 

原油価格=ドルの価値+a  (「-a=ドルの価値の下落分」 とする)

円=ドルの価値+b  (「-b=ドルの価値の下落分」とする)

 

「-a=-b」 の時、すなわち原油に対するドルの価値の低下と、円に対するドルの価値の低下が同じ時は「原油価格=円」となり、為替の影響を受けないと考えることができると思います。

 

 

 

では、為替の影響以外では、どのような要因によって原油価格が変動するのでしょうか。

 

原油価格=A + a + B+ α (「A=ドルの価値」「-a=ドルの価値の下落分」とする)と定義した場合の

 

Bの部分ですね!

 

原油価格をコントロールしているのは、主に「原油の需要と供給の増減」や「先物投資」と呼ばれる投機マネーなどが考えられます。

先物市場ではWTI (West Texas Intermediate)の先物価格が有名ですね。

 

 

日本は原油の8割を中東から輸入しています。

ですから、中東との外交ですとか、中東の状勢によって、原油価格も左右されてくるのではと思います。

 

 

 

どこかの国が中東地域に対して戦争を仕掛けたとか、中東地域で地域紛争が起こったとか。

そういったニュース報道がなされることの方が、よほど原油価格に対しては重大な影響を与え、投機マネーが集中し、原油価格が高騰します。

 

 

 

麻生さんが外務大臣時代に「イスラエル」「パレスチナ解放機構」「ヨルダン」この3国に働きかけることで、パレスチナ地域の安定を図ろうと試みましたよね。

 

 

戦争がなくなれば当然中東は安定するし、原油の供給も安定して行われるようになる。

この方が、原油価格を安定させるためにはよっぽど重要なんです。

 


「原油価格をコントロールしているのは為替相場だけではないということ。」

 

 

なぜ日本のマスコミは報道しないんでしょうかね????

 

 

需要と供給に関していえば、インドや中国で原油の需要が増えています。

供給は、原油は限りある資源なので、徐々に減っていきますよね。

ということは、どうなるか容易に想像付くと思います。

 

 

そして現在の日本国内での原油の需要増加は脱原発による電力会社の影響が非常に大きいのではないかと思います。

 

 

 

また、日本の輸入金額はGDPに対する割合からみると、おおよそ10~15%です。

このうち、30%が原油、20%がその他工業用原料、30%が家電などの組み立て部品。

 

「食料品」は輸入品全体でみるとたったの8.5%です。

 

輸入されているものの中で多いのは小麦とか肉とか、トウモロコシとか、大豆とか、日本人の食生活にとって、そこまで大きな影響はないものばかりなんですよね。

 

 

お米とか野菜は国産ですしね。

(原油価格が上がればお米とか野菜の値段も上がるとは思いますが、原油については上記の理由から・・・)

 


 

「円安が理由で、身近なものから物価が上昇する」っていう説の裏に、何の明確な根拠も存在しないのではないでしょうか。

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

WAKO 高田

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