前回1分で何メートル進むかどうかの式で複雑な計算式を表示していたのですが、実はファイナンスの計算式だったのです。
前回の記事はこちら→ 〇〇駅 徒歩〇〇分の謎
まじめな記事になりますので(いつもは不真面目!?)ファイナンスの理論に興味のない人は読む価値ゼロですので、すっとばしてください。
あなたは100万円のあたり宝くじを、いくらで購入しますか?ただし引渡しは1年後で支払いは今日です。 そして長期金利は2%とします。(インフレ率等は加味しません)
どうですかこの質問。答えは“人それぞれ”で10万円で購入と答える人や80万円で購入と答える人がいます。
ただ、表題の質問内容をファイナンスをかじった人に質問すると購入してよいMAXの価格は皆一緒になります。
1年後に支払う100万円と今日支払う100万円は、ファイナンス理論では価格は同じなのだけれども価値が違うことになっています。
というのも100万円に換金できるのが1年後になりますのでその間、安全な投資対象(国債)に投資をすれば利益がでると考えます。
ですので、1年後に受け取る100万円(X)を安全な投資対象の1年分の利回り(r%)で割り戻した金額になります。
X/(1+r%)の式で計算できます。
100万円/(1+2%)
100万円/ 1.02
980,392.156・・円
1年後に購入してよい金額のMAXは980,392円になります。
そしてこれが引き取りが3年後(n年後)の場合には
X/(1+r%)
100万円/(1+2%)
になり
942,322.3345・・円になります。
そして表題のWACCとはWeighted Average Cost of Capital の頭文字を取っており、日本語に訳すと加重平均資本コストになります。
これは株主資本コストと負債資本コストを加重平均して計算します。(自分で集めて資本と借りてきた資本の調達コストを加重平均します。)
例えば自分で集めてきた投資家の100万円の期待利回りが5%を望んでおり、銀行から100万円の借入れをした金利が2%だったとすれば
前回の記事の式に当て込みます。
rE 株主資本コスト
rD 負債コスト
E 株主資本
D 負債
TC 実効税率(40%にしておきます。)
計算した数値は3.1%になります。 そしてこのWACCこそが、現在価値に割り引くために使用する数値になり、企業価値を測定する割引率になります。
このWACCがわかれば企業価値がわかりますので、上場企業の株価の算定もできます。 これはDCF法を使用するのですが、興味がある人は検索してみてください。 詳しく説明しているページがあると思います。
そしてこの記事を書いた最大の理由は、不動産部はWACC、DCF法を知っていることを理解してもらえれば、取引業者さんからみたWAKOのWACCが下がる??かなあと・・・
しかし、知ったかぶりをしてしまいましたので、逆に個人のWACC(期待値)は上がったかもしれません・・・ まずい。
WAKO 丸子
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