WAKO BLOG

BACK

2012 12.10 Mon

悪魔の数字

WAKOの高田です。

 

今日は「へぇー」というお話をします。

 

タイトルで書きましたが、悪魔の数字について・・・

 

悪魔の数字というと、皆さんは何を連想しますか??

 

有名なところですと、新約聖書の「ヨハネの黙示録」13章18節に記述されている「666」なんかがありますね。

「ここに知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そしてその数字は666である。」

(最近では「666」ではなく、「616」だったという説も出ています)

 

「666」については、日本の硬貨「1円」「5円」「10円」「50円」「100円」「500円」を全部足すと666円になる。

第二次世界大戦のナチス・ドイツのヒトラー(HITLER)の名前を全部足すと666になる、2001年9月1日にテロがあった、世界貿易センタービルのある「ニューヨーク(NEWYORK)」の文字を全部足すと666になる等、、よく考えたなぁというようなものまで多数ありますね。

 

 

 

しかし、今日お話しするのは「666」ではなくて、「0」についてです。(笑)

 

この「無」をあらわす「ゼロ」という数字によって、数学は飛躍的な進歩を遂げたわけなのですが、古代ローマではローマ法王によって「0」という数字は悪魔の数字として忌み嫌われ、使用を禁止されていた時代もあったという話もあります。

 

 

 

 

そして不動産の世界では、この「0」という数字によって、誤解をうむこともあります。

有名な話ですが、ヨーロッパ圏とその他の地域で、建物の階数の数え方が違います。

 

アメリカは日本と同じで、1階(first floor) 2階(second floor) 3階(third floor) と数えます。

 

しかし、ヨーロッパでは、日本やアメリカでいう2階を1階として数え、1階は0階となります。

 

つまり、0階(ground floor) 1階(first floor) 2階(second floor)となるのです。(順に日本での1階 2階 3階)

 

ヨーロッパのエレベーターでは、日本やアメリカで1階に当る部分に、「0」とか「G」の文字が使われています。

 

同じ英語圏でもイギリスとアメリカでまったく違いますので、(first floor)でも国によってまったく意味が異なることになってしまいますね。

 

待ち合わせのときに、日本人の1階(first floor)で待ち合わせをするのであれば、イギリス人には0階(ground floor)と言わないと、相手はずっと2階(first floor)で待ってることになりますね。

 

 

 

この、「0 = 1」ですが、実は数学の世界でも証明が可能なんです。

 

 

x = 0 とします。

①両辺に1を加える

x + 1 = 1

②両辺に(x - 1)をかける

(x + 1)(x - 1)= x- 1

x ^ 2 - 1 = x - 1

③両辺に1を加える

x ^ 2 = x

④両辺をXで割る

x = 1

∴0 = 1

 

なんと「0 = 1」となってしまいました。

 

 

 

 

話は変わりますが、小学校で 9 ÷ 0 = ? という問題を出しているという話を聞いたことがあります。

 

0はなにに掛けても0になるというのは小学校で習います。( 9 × 0 =0 )

また、0は何で割っても0になるというのも習います。( 0 ÷ 9 = 0 )

 

 

ただ、この0で割るをいう行為は通常は小学校では教えないはずなのです。( 9 ÷ 0 =?)

 

 

 

この問題ですが、答えが9という人もいれば、0という人もいます。無限という人もいるかもしれません。

 

はたして何が正しいのでしょうか。

 

 

①代数学での計算ではどうでしょうか。

例えば、9 ÷ 3の場合、3の逆数を掛けるという行為で除算の計算ができます。

(3の逆数は掛けて1になる数字なので1/3)

9 ÷ 3 = 9 × 1/3 = 3

0の場合は、0に逆数がないので、計算できません。

(逆数とは掛けて1となる数字のこと。0 × a =1となるようなaは無い)

 

 

 

②微分・積分学の極限という考え方ではどうなるでしょうか。

(極限とは、数の列がある値に限りなく近づくときのその値のことをいいます)

 

 

lim(n → 0) x / n であらわされるのですが、x = 1の時

 

限りなく+0に近づく場合は 

1 ÷ 0.01 = 100

1 ÷ 0.00001 =100000

1 ÷ 0.00000001=100000000

+∞となっていきます。

 

 

限りなく-0に近づく場合は 

1 ÷ (-0.01) = -100

1 ÷ (-0.00001) = -100000

1 ÷ (-0.00000001)= -100000000

-∞となっていきます。

 

 

+∞にも-∞にもなるので、不定となります。

しかし、「極限の0」と「0」は別物なので「不定」も違いますね。

 

 

 

③移項による考え方をした場合はどうでしょうか。

9 ÷ 0 = x

 

9 = x × 0

この場合、xに0をかけて9になる数xはありませんよね。

 

 

では、0 ÷ 0 = x の場合はどうでしょうか。

0 = x × 0

この場合、xに0をかけて0になる数xはすべての数ということになってしまいます。

 

 

 

これは数字のパラドックスなのですが、なぜ「0 = 1」になるというような矛盾が生じたかというと、「④両辺をxで割る」という行為をしてしまったからなんです。

「x = 0」ですから、「両辺を0で割った」ということになります。

実はこの「0」で割るという行為は数学の世界(体の公理体系に従う数学的体系)では定義されていないこと(未定義)なんです。

定義されていないことをしてしまったために、このような矛盾がおこってしまったのです。

 

ルール違反をおかしたのでおかしくなったということでしょうかね。

 

 

 

0 ÷ 0 = x を移項で考えたときに、すべての数となってしまったのも、実はこの定義を破ったからなんです。

移項の途中の式を書くと

(0 ÷ 0) × 0 = x × 0 となります。 式の途中に0除算が含まれてしまっています。

ですから、この時点で式として成り立っていないことになります。

 

 

 

小学校で0で割るという行為を教えるというのは、非常に難しいことで、しかもこの問題を9÷0=0と嘘を教えているのだとしたら、問題かと思います。

 

 

教える場合は、「0で割ったらダメだよ。」と教えなくてはならないのですが、なぜダメなのかきちんと子供達が理解してくれるか、そもそも先生が0除算をきちんと理解しているか怪しいですね・・・

 

 

 

たしか、過去にこの0で割るという行為によって、windows搭載のアメリカのイージス艦(ヨークタウン)が海の上で2時間半にわたって航行不能になったこともありましたね。

 

 

 

 

ついでに「0」にまつわる小ネタです。

 

a^0 (0乗)はいくつになるか?

 

a≠0の場合は1、a=0の場合は未定義

a=0の場合も1と定義するという人もいますが、現在は未定義のままです。

 

 

0 ! (階乗)はいくつになるか?

0! = 1

これも複雑な計算になるので、、またいつか・・・(たぶんやりません。)

 

 

 

なんか、もういいよ!って声が聞こえてきそうなのでこの辺でやめておきます(笑)

 

 

本日よりイル・ブランの内覧会をやっています。

今まで案内等でご覧になったことがある方も、ぜひアンケートにご協力ください。

 

イル・ブランの内覧会、アンケートについての詳細は 「こちら」 をご覧ください。

 

 

 

WAKO 高田

広島・岩国・山口のオフィス・レジデンスの賃貸は

株式会社WAKO
株式会社和光開発 まで
TEL082-503-0022

 

カテゴリ別

月別