WAKOの高田です。
今日は「へぇー」というお話をします。
タイトルで書きましたが、悪魔の数字について・・・
悪魔の数字というと、皆さんは何を連想しますか??
有名なところですと、新約聖書の「ヨハネの黙示録」13章18節に記述されている「666」なんかがありますね。
「ここに知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そしてその数字は666である。」
(最近では「666」ではなく、「616」だったという説も出ています)
「666」については、日本の硬貨「1円」「5円」「10円」「50円」「100円」「500円」を全部足すと666円になる。
第二次世界大戦のナチス・ドイツのヒトラー(HITLER)の名前を全部足すと666になる、2001年9月1日にテロがあった、世界貿易センタービルのある「ニューヨーク(NEWYORK)」の文字を全部足すと666になる等、、よく考えたなぁというようなものまで多数ありますね。
しかし、今日お話しするのは「666」ではなくて、「0」についてです。(笑)
この「無」をあらわす「ゼロ」という数字によって、数学は飛躍的な進歩を遂げたわけなのですが、古代ローマではローマ法王によって「0」という数字は悪魔の数字として忌み嫌われ、使用を禁止されていた時代もあったという話もあります。
そして不動産の世界では、この「0」という数字によって、誤解をうむこともあります。
有名な話ですが、ヨーロッパ圏とその他の地域で、建物の階数の数え方が違います。
アメリカは日本と同じで、1階(first floor) 2階(second floor) 3階(third floor) と数えます。
しかし、ヨーロッパでは、日本やアメリカでいう2階を1階として数え、1階は0階となります。
つまり、0階(ground floor) 1階(first floor) 2階(second floor)となるのです。(順に日本での1階 2階 3階)
ヨーロッパのエレベーターでは、日本やアメリカで1階に当る部分に、「0」とか「G」の文字が使われています。
同じ英語圏でもイギリスとアメリカでまったく違いますので、(first floor)でも国によってまったく意味が異なることになってしまいますね。
待ち合わせのときに、日本人の1階(first floor)で待ち合わせをするのであれば、イギリス人には0階(ground floor)と言わないと、相手はずっと2階(first floor)で待ってることになりますね。
この、「0 = 1」ですが、実は数学の世界でも証明が可能なんです。
x = 0 とします。
①両辺に1を加える
x + 1 = 1
②両辺に(x - 1)をかける
(x + 1)(x - 1)= x- 1
x ^ 2 - 1 = x - 1
③両辺に1を加える
x ^ 2 = x
④両辺をXで割る
x = 1
∴0 = 1
なんと「0 = 1」となってしまいました。
話は変わりますが、小学校で 9 ÷ 0 = ? という問題を出しているという話を聞いたことがあります。
0はなにに掛けても0になるというのは小学校で習います。( 9 × 0 =0 )
また、0は何で割っても0になるというのも習います。( 0 ÷ 9 = 0 )
ただ、この0で割るをいう行為は通常は小学校では教えないはずなのです。( 9 ÷ 0 =?)
この問題ですが、答えが9という人もいれば、0という人もいます。無限という人もいるかもしれません。
はたして何が正しいのでしょうか。
①代数学での計算ではどうでしょうか。
例えば、9 ÷ 3の場合、3の逆数を掛けるという行為で除算の計算ができます。
(3の逆数は掛けて1になる数字なので1/3)
9 ÷ 3 = 9 × 1/3 = 3
0の場合は、0に逆数がないので、計算できません。
(逆数とは掛けて1となる数字のこと。0 × a =1となるようなaは無い)
②微分・積分学の極限という考え方ではどうなるでしょうか。
(極限とは、数の列がある値に限りなく近づくときのその値のことをいいます)
lim(n → 0) x / n であらわされるのですが、x = 1の時
限りなく+0に近づく場合は
1 ÷ 0.01 = 100
1 ÷ 0.00001 =100000
1 ÷ 0.00000001=100000000
+∞となっていきます。
限りなく-0に近づく場合は
1 ÷ (-0.01) = -100
1 ÷ (-0.00001) = -100000
1 ÷ (-0.00000001)= -100000000
-∞となっていきます。
+∞にも-∞にもなるので、不定となります。
しかし、「極限の0」と「0」は別物なので「不定」も違いますね。
③移項による考え方をした場合はどうでしょうか。
9 ÷ 0 = x
9 = x × 0
この場合、xに0をかけて9になる数xはありませんよね。
では、0 ÷ 0 = x の場合はどうでしょうか。
0 = x × 0
この場合、xに0をかけて0になる数xはすべての数ということになってしまいます。
これは数字のパラドックスなのですが、なぜ「0 = 1」になるというような矛盾が生じたかというと、「④両辺をxで割る」という行為をしてしまったからなんです。
「x = 0」ですから、「両辺を0で割った」ということになります。
実はこの「0」で割るという行為は数学の世界(体の公理体系に従う数学的体系)では定義されていないこと(未定義)なんです。
定義されていないことをしてしまったために、このような矛盾がおこってしまったのです。
ルール違反をおかしたのでおかしくなったということでしょうかね。
0 ÷ 0 = x を移項で考えたときに、すべての数となってしまったのも、実はこの定義を破ったからなんです。
移項の途中の式を書くと
(0 ÷ 0) × 0 = x × 0 となります。 式の途中に0除算が含まれてしまっています。
ですから、この時点で式として成り立っていないことになります。
小学校で0で割るという行為を教えるというのは、非常に難しいことで、しかもこの問題を9÷0=0と嘘を教えているのだとしたら、問題かと思います。
教える場合は、「0で割ったらダメだよ。」と教えなくてはならないのですが、なぜダメなのかきちんと子供達が理解してくれるか、そもそも先生が0除算をきちんと理解しているか怪しいですね・・・
たしか、過去にこの0で割るという行為によって、windows搭載のアメリカのイージス艦(ヨークタウン)が海の上で2時間半にわたって航行不能になったこともありましたね。
ついでに「0」にまつわる小ネタです。
a^0 (0乗)はいくつになるか?
a≠0の場合は1、a=0の場合は未定義
a=0の場合も1と定義するという人もいますが、現在は未定義のままです。
0 ! (階乗)はいくつになるか?
0! = 1
これも複雑な計算になるので、、またいつか・・・(たぶんやりません。)
なんか、もういいよ!って声が聞こえてきそうなのでこの辺でやめておきます(笑)
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WAKO 高田
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